この記事では、D2Cとは何なのか?具体的に解説すると共に、最新事例からブランド・通販まで徹底解説しています。
デジタルを活用した次世代のものづくりとも呼ばれているD2C。
大手企業が注目しており、市場規模によらずに挑戦することができることから積極的に投資を行っています。
そんな、D2Cですが多くの方にとっては聞き馴染みのない言葉ですよね。
「C2CやB2Cなら知ってるけど、D2Cって何?」
そう感じる方も多いと思います。
そこで今回は、D2Cとはいったい何なのか?最新事例やブランドなどを紹介しながら解説していきたいと思います。
D2Cとは?
D2Cとはメーカーや個人が企画・製造した商品をデジタルを活用して中間流通を介さずに販売するビジネスモデルのこと。
Direct to Consumerの略。
小規模のメーカーや個人インフルエンサーがECを通して売上の伸ばす事例が出てきたことから、現在、大手メーカーがD2Cの店舗を立ち上げたり、傘下に入れたりといった事例が増えてきています。
そんなD2Cの最新事例やブランドをここから見ていきましょう。
D2Cの最新事例(日本)!
D2C店舗をいち早く導入したのが大手メーカーのナイキ。
直営店舗のNIKE BY SHIBUYA SCARMBLEを渋谷スクランブルスクエアにオープンし、デジタルとリアル店舗をうまく組み合わせています。
特徴的なのは、スマホアプリの『NIKEアプリ』を導入しており、店舗の商品のバーコードをアプリで読み取ることによって、商品情報が見られたり、アプリ内で取り置きや注文を行うこともできます。
アメリカ以外では初の展開となる店舗で、この最新D2Cにより、店舗面積が小さくても顧客データを基に素早く商品を入れ替えることができるようです。
さらに、NIKE BY SHIBUYA SCARMBLEはアプリを導入しているだけでなく、「Nike Fit」と呼ばれる足のサイズを計測できる店舗のスマホカメラとマットも用意されています。
これによって、両足の13ヶ所の足のサイズを細かく計測し、その情報を登録することで店内の在庫を確認したり注文したりすることが可能です。
また来店の頻度を高めるために、会員はスマホ内のメンバーパスを利用し3週間に1度のペースで店頭のデジタル自動販売機から無料の特典を受け取れるような施策も行っています。
D2Cブランド・通販紹介!
DINETTE
https://youtu.be/iGDZ1kemyx4
DINETTEは化粧品老舗ブランドの『ポーラ』が出資したブランドの一つです。
ここは中価格帯のまつげ美容液というかなりニッチな商品を扱うことで、大ヒットした実績をもっています。
もともとは美容のHow to動画を配信するメディア事業で創業したブランドなのですが、運営している中で目を大きく見せたいという悩みや、まつ毛に関する悩みの声が多数取り寄せられたことから、自社でまつ毛美容液を開発したところ、飛ぶように売れ、初回生産・再販売に至るまで完売しました。
メディアと視聴者を通じたマーケットインのものづくりであるため、今後の事業拡大の期待も大きいと言われています。
gauge(ゲージ)
gaugeを展開する神戸のレザークロスは大手アパレルメーカーであるワールドが子会社を通じて約6億4400万円で傘下に収めた婦人靴のD2Cブランド。
神戸レザークロスは自社ブランドの「エスペランサ」を展開する上、他のメーカー向けの靴も木型も作っています。
木型師がミリ単位で木を削り、これを3Dデータ化して納品。
gaugeは同社で働いている女性木型師のアイデアから生まれたブランドで、働く女性向けの靴、特にハイヒールをセミオーダーで提供しています。
フィット感を重要視しており、計測器を使い顧客の足のサイズを採寸するだけでなく、素材や型、肌や筋の硬さの相性まで考慮し、最終的な試着により適したサイズを決めていきます。
12型の木型の中から顧客の足にぴったりあった型を片方ずつ選び出して皮の色や素材などを組み合わせて好みにあったデザインの靴に仕上げることが可能です。(価格は3万7800円〜)
D2CとB2Cの違いとは?
D2CとB2Cの違いはいったい何なのでしょうか?
D2Cはどのように取引をするのか?を表しているかに対して、B2Cは誰と誰の取引であるかを明確に表している取引形態であり、同じ取引形態を表す言葉ではあるものの、こういった違いがあるんですね。
英語でも見るとわかりやすいです。
D2Cは『Direct-to-Consumer』メーカーや個人が企画・製造した商品をデジタルを活用して中間流通を介さずに販売するビジネスモデル
B2Cは『Business-to-Consumer』企業と一般消費者の商取引
さらに詳しく知りたい方はこちらをどうぞ。
【まとめ】D2Cは個人
ということで今回はこれからの小売りに欠かせないD2Cについて詳しく解説しました。
D2Cによって、大手企業から資金が得られればその分、事業の拡大もしやすいですし、株主としてバックにいてくれるだけでも信用性がぐっと増しますよね。
また、D2Cブランドが開発したOEM商品の供給も受けやすくなると思います。
さらに、事業規模が安定してくれば大手メーカーの店舗に直接商品がおかれることもあるようなので、D2Cの秘めている可能性は大きいですね。
このことからも個人インフルエンサーや小規模メーカーがファンと直接繋がり、消費者のニーズに合わせたニッチな商品を開発し、ネット通販などでどんどん販売していくスタイルはこれからの稼ぎ方としても重要になりそうです。